9.不動産売買は契約書が命

不動産を購入する時には契約書を交わします。この契約書に書かれた事はとても大事な事柄で、全てにおいて優先されてきます。契約金の金額、入金の方法と期日、完成引渡しの期日など。ここで決めた事は変更不可能と考えてよいと思います。それだけに、不動産販売業者の一方的かつ、理不尽な契約内容であったのなら、それはこの不動産業者との契約を考え直す最後の場面でもあるといえるでしょう。
注文住宅を建築する場合において、一般的な契約内容と言われているのが、出来高に応じた支払いで工事を進める事です。例えば契約金で100万円位、基礎工事完了で請負金額の三分の一、上棟屋根完成で三分の一、引渡し時に残り三分の一といった具合です。気をつけなければならない事は、同じ三分の一ずつの支払いであっても、それぞれの工事が完了する前の先払いは危険だと言う事です。もし倒産した場合、前者の支払い方法であれば、契約金支払いのすぐ後の倒産でなければ、過分の支払いはないはずです。しかし、前払いであった場合、支払った分の工事費用がすべて無駄になります。倒産というダメージを最小限にとどめる契約を交わす事が、自己管理、自己防衛の要となります。堅実な経営しているメーカーでは契約金100万円、残りは完成引渡し時に支払うといったケースもあります。また2割、2割、6割といった支払いでも十分だと思います。請負金額の支払い方法については、十分な話し合いを持って決める事が大切です。そして、無謀な支払い方法を求める会社は避けることが倒産のリスク回避に繋がるといえるでしょう。



また、第三者機関による完成保証を付けるのが、安心して住宅を建築する重要事項であるといえます。完成保証とは、建築を請け負った会社が倒産をした時、施主の被害を最小限に抑えて、住宅を完成まで導き、総合管理していく保証制度です。保証会社により多少の違いはありますが、住宅完成までに必要であった費用の補償、倒産によって増えてしまった建築費用の補償、代わりの建築業者の斡旋などが保証内容です。出来高払いと完成保証を行う事によって、施主の倒産に対するリスクを避ける事が出来るので、強くお薦めをします。住宅展示場を持つようなメーカーが倒産する時代なので自己管理が大切なのです。
さて、私の契約内容ですが、契約金200万円、建築確認申請が下りた後、基礎工事着工前に200万円、残り全額を完成引渡し時という契約でした。この契約内容だと、基礎工事が完了する前に倒産した場合400万円を失ってしまう内容です。完成保証もない契約でしたのでとても危険です。しかし、この会社が通常行っていた契約内容はもっと危険な内容で、提携、強く勧める銀行において、もっと高額な前払い金が発生する住宅ローンを斡旋していました。実際、土地購入時に仮申し込みをさせられた住宅ローン内容の金利がとても高かったので、直接銀行に問い合わせたら、この会社との契約ではこの金利以外は出来ないと言われたので不信に思った次第です。別の銀行で自分が選んだローン以外では契約しないと交渉した結果ではあるのですが、危険な契約には代わりない事が今ならよく解ります。
そして、契約書を交わしスタートを切りました。この時までは、倒産するとは全く思っていなかったのですが、すぐに不安が襲ってきました。急激な店舗展開とテレビCMの連続、担当者の次々の退職。引継ぎもない体制に驚きと不安の連続です。そして決定的な出来事がありました。それは早期入金の催促です。建築確認申請がもうすぐ下りるという日でした。下りれば200万円の入金をするという事を契約書で交わしていたのにも関わらず、「早期入金のキャンペーンを行っていて、いま入金をすれば入金額の3%をオプション券としてサービスする」と言うのです。約一週間後には入金が確定しているのに、こんな誘いをするのは、資金繰りに相当困っていると感じたのです。それからの日々は本当に倒産を恐れる毎日でした。その頃からインターネットでも、この会社の悪い噂が沢山出てきたのです。噂であっても、現在自分達の体験している状態と照らし合わせて見るとかなり信憑性を感じたものでした。
しかし、もう後戻りは出来ないし、自分達にとってとりあえず400万円分の工事が終了すればリスク回避出来ると考え祈るような毎日でした。

不安な日々を送りながらもその後は順調に工事が進み無事完成の日を迎えました。

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最終更新日:2015/2/19